【フォークリフト】の死角
【フォークリフト】の死角はここだ!
●【フォークリフト】の真後ろ
●背の高い荷物の前方
●【フォークリフト】の車体と人が被った時
※個人的に感じたことを綴っていますので、作業の上で参考にしていただければ幸いです。
●【フォークリフト】の真後ろ
【フォークリフト】の真後ろは、サイドミラーに映らないので死角になります。
特に、一旦停止したフォークリフトの真後ろで作業する人が非常に多く存在します。
会社の方針でそれらを禁止していても、守らない人がいるのが現状なのです。
対策:自分の目で確かめる。
サイドミラー越しではなく、振り向いて自分の目で見る。
※この時、右方向を確認するが左方向も必ず確認する。
(左方向は見落としがちで、なおかつ車、リフト、人などが接近してくる場合が多いからです)
●背の高い荷物の前方
【フォークリフト】で運ぶ背の高い荷物の前方には障害物があると思ったほうが良いでしょう。
特に移動してくる乗り物や人に要注意です。
さっき何もなかった場所でも、次の瞬間人が走って現れることがよくあります。
【フォークリフト】で背の高い荷物を運ぶときは必ずバック走行が賢明です。
対策:必ずバック走行する。
たとえすぐ近くでもバック走行優先。
●【フォークリフト】の車体と人が被った時
【フォークリフト】の車体と人が被った時、相手が見えずいきなりぶつかる可能性が非常に高いです。
パターン1:人は遠くから歩いてきているが、リフトの角度により人が隠れたままを保ち、接近しすぎてから運転手が人に気付く。
パターン2:角から人が出てきたが、リフトの車体と被ってしまい、接近しすぎてから運転手が気付く。
結論:車体と人が被ると、運転手は人に気付きにくく、事故が起こりやすい。
対策:頭ごと動かして障害物が無いか確かめる。
「○○だろう」判断はせず、人がいたら一旦停止
「よけるだろう」
「止まるだろう」
「気づくだろう」
ついついやりがちですが、相手の行動は読み取れないので
必ず一旦停止が事故防止に効果的です。
ツメを踏んで近づいてくる人もいるので、内心ヒヤヒヤする場面が実際に起こったりします。
「○○だろう」判断には、危険が潜んでいるのです。
事例1:「この人は前に進むだろう」「曲がってもぶつからないだろう」
実際に起きた事例です。
フォークリフトの運転手は角で右折する予定でした。
運転手は右折時に荷物を移動中の作業者と遭遇します。
運転手は「この人は前に進んでいるから、そのまま前進していくだろう」
と考えます。
「前に進むからスペースができるので、右折しても車体は人にぶつからない」
と考え、右折しました。
一方で、作業者は考え事をしており、突如、その場所で立ち止まってしまいました。
この時、フォークリフトの車体と作業者は接触してしまいました。
接触することにより、双方にデメリットがとても大きくのしかかりました。
対策:
●フォークリフトは、常に人との距離を保つように心がける。
●確実にぶつからない距離を保つ。
●人が近づいてきたなら「フォークリフトは止まる」。
●荷物運搬時のブレーキを使っての「急停止」は危険なので、エンジンブレーキで速度を落とす。
●日頃からスピードは出しすぎない。